週末に首都のドミトリーへ行ったので、ハードカバーの本を何冊か読みました。
その中の一冊、沢木耕太郎の『旅する力』には、『深夜特急』の元になった旅の途中、
パキスタンの長距離バスについて書かれている箇所がありました。
ボロボロの車体にギュウギュウに客を乗せて、猛スピードで疾走するバス。
しかも、自分が乗っているバスが前を走るバスを追い越そうと
反対車線へ出て抜きつ抜かれつしているところへ、
向こうからも同じく猛スピードのバスが追い越しあいを繰り広げながら迫ってくるという、
そのあまりのクレイジーさを、友人への手紙に書き綴ったというくだり。
それを読みながら、「そうだ、これは、普通じゃないことなんだ」と、
改めて思ってしまう私。
だって、ガーナでは、これがむしろ「普通」。
これ以外にも、空いている時なら二車線のはずの道路が、
渋滞の時には四車線とか五車線になるのも普通。
そして、渋滞の中、少しでも距離を稼ごうと、斜めになりながら路肩を走るのも普通。
むしろ自分の乗ったトロ(ガーナの乗り合いバスの名称、正式にはトロトロ)が、
従順に渋滞にハマッてたりなんかすると、
「あっ、今、斜め前の車列に隙間が出来たのに、なんで突っ込んでいかないのよ!」
とか思っちゃったりすることも。
あんまりこういうことを書くと、ガーナに慣れすぎて危機管理意識が下がってると
家族や友人が心配するかもしれないけど、そこはいつも心がけてるので大丈夫です。
例えば、私は本当に特別な場合を除いて夜間の移動はしないと決めてる。
なぜなら、夜間は見通しが悪くなるので事故る確率が上がるし、
万が一そうなった場合に救急対応を受けられる可能性が下がって危険だから。
それに、最近はガーナでも夜間の待ち伏せバスジャック強盗が頻発しているらしいし。
でも、こういう意識はちゃんと持ちつつも、
やっぱり土埃を巻き上げながら疾走するトロも嫌いじゃない。というかむしろ好き。
エアコンなんてないから、窓は開けっ放しだし、
走ってるときは涼しい風が気持ち良い~と思ってたけど、
止まってみればただの砂まみれ。 でも好きなんだな。自分でも不思議です。
日本に帰って、穴の開いてないアスファルトの道路を滑らかに走る車に乗ったら、
ビックリしちゃったりとかするんだろうか?それもまた楽しみだけど。
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